正岡子規の俳句や書簡を題材にした愛媛県松山市の書家石丸繁子さんの書道展が20日、松山市道後公園の市立子規記念博物館で始まった。26日まで(22日は休館)。
石丸さんは、子規や高浜虚子、芝不器男ら愛媛にゆかりのある俳人を取り上げ、約20年作品制作に励んでいる。
「子規の声」と題した今回は、夏目漱石から結婚の知らせを受けて贈った「蓁々(しんしん)たる桃の若葉や君娶(めと)る」や、病床のさみしさを表した「鶯(うぐいす)の鳴けども腰の立たぬなり」などの句を選んだ。大小さまざまな筆でしたため、紙の大きさや表装にもこだわった20作品が並んでいる。